2015年3月1日

ユーザビリティを忘れないために

現在はマーケティングプランナーという職名をもらっていますが、
前職ではユーザビリティエンジニアでした。

ユーザビリティエンジニアを、ざっくりと説明すると、
製品やサービスの使いやすさや心地よさをデザインしたり、評価したりする職種です。
HCD-Net(人間中心設計推進機構)認定の人間中心設計専門家という資格保有者でもあります。
(参考)http://www.hcdnet.org/

今の仕事ではその機会が減ってしまっています。全く無いわけではないですが。

でもこの考え方というかセンスを忘れたくないし、染み付いているもので生活の中で「ユーザビリティ」を考えてしまうことも少なくありません。

しかし、ただ思っているだけでは意味が無いので、普段考えてることを体系建てて記していこうと思います。

その体系というと、
ユーザビリティを評価する = ユーザビリティテストというものになります。

そのうち、専門家が知見等から検討・評価するものは、
エキスパートレビューヒューリスティック評価なんて言います。

一方で、モニターの行動を観察し評価するものを、
ユーザーテストと呼びます。

ただし、その場合もユーザーが行ったことや発話したことそのままを評価結果とするのではなく、その意図や真意を読み取りインタビューする必要があります。
なので、ユーザーテストの前には厳密ではありませんがエキスパートレビューを必要とします。

実際にユーザーテストを行っていてよくあるのは、ほぼ想定通りで新しく発見できることはないのですが、ユーザーが「行った」または「言った」という事実を捉えるためにテストをしているみたいな感じです。

それでも、開発の大きなヒントになるような発見が必ず見つかります
そこがユーザーテストの魅力です。

このあたりは、マーケティングリサーチでいうところのグルインとは違うところだと思っています。
グルインは発話すべてがお客様の声で、ありがたい意見だと考える傾向があるような気がします。
(間違っていたらごめんなさい)

ちょっと思い出に浸ってしまいました。全職場のテストルームが近々撤収されるという知らせもあり振り返ってしまいました。

で、このブログで出来る「エキスパートレビュー」に話を戻します。
ただ、「使いづらい!」「使う立場を考えてるのか!」なんてことをつらつら書くつもりはなく、
「なぜ使いづらいと感じるのか」、「どうするとその思いを払拭できるのか」を示していきたいと思います。

どこかで、その対象となるものごとの開発や企画に携わる方の目に留まり、活かしていただけることがあれば幸いです。


評価の基準についてですが、「ニールセンのユーザビリティ10原則」や「シュナイダーマンの8つの黄金律」といったものもありますが、ここでは、
人間中心設計に基づき、ISO9241-10として規格化されている「対話の原則」を用いていこうと思います。この7項目です。

1. タスクへの適合性
2. 自己記述性
3. 可制御性
4. 利用者の期待への合致
5. 誤りに対しての許容度
6. 個別化への適合性
7. 学習への適合性


これが難しいんですよね。言い換えると次のような感じ。

1. ユーザーが使いたいときに使えるようになっているか
2. 今どういう状況なのかわかるか
3. ユーザーがしたいようにコントロールできるか
4. ユーザーが思ったとおりに動かせるか
5. 間違っても大丈夫か
6. 初めて触れる人でも使えるか
7. 使い方を覚えるのに大変じゃないか


この基準に基づいて、札幌、北海道の中で気づいたものごとについて書いていければいいかなと思っています。

前職の会社で運営されていた使いやすさ日記の札幌・北海道版のつもりでやっていきます。
あれは良い修行だったなぁと。