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2015年6月15日

広告コピーってこういうことね!【BookReview】『ここらで広告コピーの本当の話をします。 宣伝会議 [Kindle版] / 小霜和也』

ここらで広告コピーの本当の話をします。 宣伝会議


結構前に読み終えていたのですが、レビューを書いていなかったので。

色々と広告の話が書かれていましたが、残ったのは次のこと。

1.広告コピーを、こう考えて欲しい。ということを伝えている。

2.良いものをデザインするプロセスは、何であろうとそんなに変わらない。


広告会社に身を置くものとして、「広告」の考え方として
大事なことが結構出てきていました。、
それは今後、広告マン、コピーライターとして生きていく人には
身にしみるものになるのだと思います。

その中でもとくに残っていることの一つ目は、
広告コピーを、こう考えて欲しい。ということを伝えている。
んだろうなということ。

これは、3者に向けて言われていることだと思います。

1.クライアント
2.自社チーム
3.コピーライターを志す人

色んな方に向けられたメッセージでした。


2つ目は、
良いものをデザインするプロセスは、何であろうとそんなに変わらない。
ということ。

コピーを考えてくださいと言われて、机に向かってコピーを考え始めちゃダメ。
1週間あるんだったら、6日は調べたり考えたり、最後の1日でコピーを書く。
そんな話だったと思う。

それって、グラフィックだろうとプロダクトであろうとウェブであろうと
デザインする上で共通のことですよね。(もちろん調査もデザインのひとつ)
だから、すぐに作れ!なんて無茶な話で、「作る」ということをする限り、
「調べて考える」ことが必要になるはずです。
そして、そのことをお互いに理解し合える時に、良い仕事が出来るのだと思います。


あと、この本はもちろん「コピー」の話をしているので当然ですが、気になったのがこの文章。

『僕らは広告を作ると同時に、生活環境を作っているのだという自覚を忘れるべきではない』

この文章に、違和感というか、残念というか、少しネガティブな印象を持ってしまいました。
「生活環境を作る」ということは本当に素晴らしいことだと思います。
しかし、それって「広告」なんだろうか?
それって、広告の対象となっているモノ・コト・サービスですよね。
そのモノ・コト・サービスが作られているときに、「生活環境を作る」
という思考は入っているはず、その思考は広告のときには消えてしまうのでしょうか。
生活者に伝わるものに変換するのが「広告」という考えもあるかと思いますが、
変換が必要なモノ・コト・サービスであるならば、
生活者が手にしたときに、大きな満足(UX?)を得ることができるのだろうか。
そんなことを考えてしまうと、やはり「広告」も万能ではないよなとか思っちゃったのです。

2015年5月29日

「ユーザーインタビューの教科書」付録のテンプレートが公開されてます!

先日ご紹介した「ユーザーインタビューの教科書」ですが、

超役立ちそう!マーケティング/商品企画のためのユーザーインタビューの教科書がいよいよ発売!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/blog-post_23.html
インタビューのノウハウ究極まとめ!になるはず。『マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書』
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/blog-post_5.html

出版社の方や運営の方のフォローに感動したりもしました。

マイナビブックス様のFacebookページ

ユーザーインタビューの教科書のFacebookページ



本の巻末付録になっている「インタビューテンプレート」
Slideshareにアップされてましたので、紹介したいと思います。





インタビュー時の「チェックリスト」もアップされてます。





インタビューという質的調査を行える機会はなかなか少ないのですが、
貴重なデータを収集できるので、実施の際にはしっかりとやりたいですよね。

2015年5月25日

今のネット広告の正解がわかる!【BookReview】 『100%確実に売上がアップする最強の仕組み / 加藤公一レオ』

<ネット広告&通販の第一人者が明かす>100%確実に売上がアップする最強の仕組み


ネット広告の正解がある。

ここ1年近く、会社でネット広告の運用を任されていますが、
正直そう思える内容です。

ちなみに、社長から貸していただいた本です。


営業やクライアントから、正直そんなのわからないよーって思うことを
聞かれることもあるのですが、この本にはその正解が書かれているようです。


どうしたらクリック率あげられるの?(クリック率のあげ方)

どうしたらコンバージョン率あげられるの?(コンバージョン率のあげ方)

書いてあります。


一般的に、このくらいの数字というのも載っています。

ランディングページの基本テクニックなんかも載ってます。


A/Bテストの方法も。

本書の前文に書いてあった通り、今後も間違いなく使える本ですね。
20年後はよくわからないけど。こんなネット広告の時代続いて欲しくないですもん。


1点同意できないのは、
サッカー日本代表やプロ野球選手オールスターで1番強い選手の組み合わせが最強とあったが、
そうもいかないよね。

そして、
この本を広告代理店に渡して、約束させろ!

こわい(笑)

2015年5月23日

超役立ちそう!マーケティング/商品企画のためのユーザーインタビューの教科書がいよいよ発売!

先日ご紹介した、

いよいよ発売になりました。

マイナビの先行予約で購入し、無事届きました。

ユーザーインタビューの教科書


さっそくパラパラとめくって読んでみると、
!!!

1度でもインタビューをしたことのある人には、
わかるー!ていうことがきっちり整理されて書かれております。
感覚ではそんな気もしているようなことが、明文化されているとすっきりするもんですね。

これは、ひょっとしてインタビューの教科書であると同時にひょっとして、
要望を聞き出す系のお仕事にも活用できるのでは!
営業職の方にもおすすめできるかも。


たとえば、

インタビューにのぞむ姿勢 では

「インタビューの相手に敬意を払う。」

これ大事ですよね、じゃないと始まらないくらいに僕も思ってます。
聞かれる側にとって、なあなあで話を聞かれては、こっちも話したくなくなりますもん。


「インタビューのその先を考える」

これはすごく難しいことなんですが、これができると仕事がスムーズに進むだけではなく、
対面を通じて企業のイメージ、ブランド力アップにつながる可能性もあります。

語りを引き出す では

「率直で端的に問いかけよう」

短く、答えやすく。
日頃も意識しなきゃ笑

「問いをつなげていく方法」

いくつかテクニックが載っているのですが、もう納得です。

  • オウム返しをする
  • 具体例を聞き出す
  • 理由を尋ねる
  • 自信なさげな言葉尻を拾う
  • 質問には質問で返す


もう、何も言えねぇ。

さすがのみなさまの本です。

しっかり身につけたいと思います。

ご購入はこちらから(笑)
マイナビBOOKS
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=38213
Amazonはこちらから
マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書 (Mynavi Advanced Library)

2015年5月5日

インタビューのノウハウ究極まとめ!になるはず。『マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書』

5月21日発売のこちらの書籍。


予約購入させていただきました!


なぜ予約購入したのか


1.著者の方々が前職の先輩方!
2.先輩方のノウハウが詰まっている!
3.5月11日に先行予約をすると10%オフの割引付き!(しかも送料も無料!)
4.電子版(通常2,592円)が無料でついてくる!

予約しないわけにはいかない(笑)
忘れそうになっていたのですが、しっかりとFacebookでPRされていたので
思い出しました!

ユーザーインタビューの教科書Facebookページ
https://www.facebook.com/userinterview/timeline



勝手に著者の方々を紹介させていただきます


奥泉 直子さん ・・・前職の先輩。
職場では重なっていませんでしたが、何度か一緒にお仕事をさせていただきました。
かつ、大学の先輩でもあります。
仕事の速さ、コミュニケーション、通訳、色々勉強になりました。

山崎 真湖人さん ・・・何度かお会いしたことがあります。HCDの先生です。

三澤 直加さん ・・・前職の先輩。
とにかく仕事の速さとクオリティ、広義のデザインで勉強になりました。
何度か怒られた記憶があります。。。素敵な人です。

古田 一義さん ・・・前職の先輩。
ユーサビリティテストの先生です。プロのお仕事を多く勉強させていただきました。

伊藤 英明さん ・・・前職の先輩。
ユーザビリティテストやリサーチや色々なプロジェクトで一緒に仕事をし
いろんなことを勉強させていただきました。
中でも仕事の丁寧さを一番勉強させていただきました。


公開されている目次・内容は以下のとおり。


【本書の内容】
はじめに
インタビューの特長と効果
インタビューにのぞむ姿勢
インタビューのタイプ
Chapter1 計画
1.1 インタビューの計画
1.2 流れと質問の設計
1.3 タイプごとのインタビュー
Chapter2 準備
2.1 インタビューの参加者を集める
2.2 環境とセッティング
Chapter3 実施
3.1 気持ちよく話せる"場"をつくる
3.2 柔軟に舵をとる
3.3 語りを引き出す
3.4 言葉をえらぶ
3.5 上達のヒント
Chapter4 考察
4.1 機会探索における考察
4.2 タスク分析における考察
4.3 仮説検証における考察
4.4 報告と共有
おわりに
スキルを磨くための練習方法
インタビューの応用

しかも、
インタビュー用のテンプレートもついてくる!
これは買いますよ。


2015年4月25日

マーケット感覚が地方創生、北海道を救うかも!【BookReview】 『マーケット感覚を身につけよう / ちきりん』

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

タイトルを見て共感して購入した、この本。

読み終わるのにちょっと時間がかかってしまった。

ちきりんさんは、この本で知りました汗
有名なんですよね。
それでも、知らなかったというのも、市場が違ったんだろうなと。
自分の市場が、ちきりんさんが有名な市場に近づいたのかなと。


感想です。
4章までは、色んな所で、どこで参考事例として出てもおかしくないような
正直ありきたりなことかなと思った。

でも、それが面白くないかというと、そういうことではなくて
こういうことをちゃんと説明しないと
マーケティングってわかってもらえないんだなと思った。

そして、個人的に、この本で価値を最も感じたのは
5章と6章でした。


「とりあえずやってみる」への変化

組織評価から市場評価へ

自治体と教育(学校)における市場性の低さ


最近、会社のマーケティング室や上司の小田室長と話していたりすること
そのままです。

この意識を持つことがやっぱり大事。

あとは、この意識をどう反映させていくかということ。
きっと「地方創生」にも役立つはず。

うーん、とりあえずやってみる?か。

2015年3月7日

こんな仕事をしたい!【BookReview】『Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学 / ケン・シーガル』

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 

この本は、アップルとネクストの広告代理店のクリエイティブ・ディレクターが
スティーブ・ジョブズとジョブズがつくったアップルについてまとめたものです。

内容は、とにかく「シンプル」に徹底しているということ。
それはアップルの広告、iPhone、MacBookなどのアップル製品からも感じ取れること。
だからこそ、多くの人を魅了している。うん、ただ使ってるだけじゃないんですよね。
魅了されて選んで使ってる、愛用しているんだと思います。

その「シンプル」をジョブズはどう考えていて、どう具現化しているのかということが、広告代理店の視点で描かれています。
著者のケン・シーガルは本当にジョブズに信頼されていて、広告はもちろんそれ以外のことについても相談をされていたという関係性が生まれています。
「広告代理店」てなんなんだろうとも考えさせられる本です。
アメリカと日本、東京と札幌とでもその役割というのは違うんだろうとは思いますが。

で、この本の主旨が「広告」かというとそうではなく、 
経営ビジョンだったり、デザイン哲学だったりします。
書中にも、マーケティングの本でもあり、アイデアとプロセスについて書いているとあります。

そう、ひとつの考え方、「Think Simple」という思想についての本なんだと思います。
その思想をとっているのが、世界一のブランド力をもつアップルだということです。
そんなブランド力をもった企業の思想をなぜ取り入れないんだろう。
どうしたら自分の身に出来るんだろうと。
ジョブズは、企業ブランドを銀行の預金口座に例えていたそうです。
ヒット商品が出たり、キャンペーンが成功すれば預金が増える。
逆に使いにくい商品を出してしまえば預金が引き出される。
そして、預金が多ければ顧客は信頼してついてきてくれるが、残高が減ってくると見捨ててしまうと。

すごく納得です。

先日、報道されていたブランド・ファイナンス「世界最強ブランド」ランキングでは、レゴが首位に立ったというニュースもありましたが。レゴの思想も勉強したい。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/03/post-3573.php

本の中身は、全く難しくなく(クリエイティブディレクターだけに読みやすい、面白い文章構成になっているのかな?)、横に彼とジョブズがいるかのように読み進められます。

個人的には、「スティーブジョブズ」の公式伝記よりも読みやすく面白いんじゃないかと思います。伝記は立ち読みレベルでどうしても購入にいたらない、未だに。

で、いかに「Think Simple」をつくるかということで10の要素にまとめられてます。
このまま章立てにもなっています。

1.容赦なく伝える Think Brutal
2.少人数で取り組む Think Small
3.ミニマルに徹する Think Minimal
4.動かしつづける Think Motion
5.イメージを利用する Think Iconic
6.フレーズを決める Think Phrasal
7.カジュアルに話し合う Think Casual
8.人間を中心にする Think Human
9.不可能を疑う Think Skeptic
10.戦いを挑む Think War

ジョブズはよく無慈悲なまでに厳しいという話を聞きますが、この本を読んでみて感じるのはただ徹して厳しいのではなく、思想から外れたことに対して無慈悲だということ。
そして、自分をよく理解し、協力を求め、チームに感謝しながら仕事をしているということです。
身の回りにも、厳しい人というのはよくいますが、思想というよりも自分の思った通りに動いてくれずに感情的になる人が多いなぁと思います。
そんな人達ももうちょっとでジョブズになれるのかも。

ということで、この本を読んで、アップルのこと、ジョブズのことを勉強しようと思っていたのですが、どちらかというと考え方や働き方を勉強できたと感じます。

2015年2月22日

生き方に影響を与える本!【BookReview】『エッセンシャル思考 / グレッグ・マキューン』

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする / グレッグ・マキューン (Essentialism The Disciplined Pursuit of Less / Greg Mckeown)  


今年に入ってから書店でよく見かけていた、この本。
どうせよくある「○○思考」で大したことないでしょ。
まぁ一応見てみようかな(立ち読み)

「あれ、なんか面白そう。」 
お買い上げ。


正直、今段階で今後の「生活」「仕事」
どちらの考え方にも影響を与える一冊になりそうです。

今、最も何をやるべきなのか?
それをやるにはどうすべきなのか?
どうやったらできるのか?
ものごとに優先度をつけて方向を決めることで、その質が格段と上がるということ。


そして、象徴的な図がこちら。


(手書きで書いてみました)

右が「エッセンシャル思考」です。

もちろん色々なことをやらなければいけないときはあります。
そのときは、「色々なことをやる」ということがすべきことだと判断できればよいのだと思います。
マルチタスクで大事なのは、マルチには集中できない。集中できることはひとつだけ。


また、出来る人だからこそ、周りが色々なことを頼みに来る。
それを断ることができるかどうか。

断ることで一時は落胆されるかもしれないが、長い目で見れば信頼を勝ち取ることができる。

ロングテールのセルフプロデュースといったところでしょうか。

本の中でも書かれていましたが、優秀な人ほど色々頼まれて本来の力を使い切れていなく、
宝の持ち腐れになってしまっているという。これは、本当にこれまでも多くの人があてはまるなぁ。

この本を読み始めた時から感じていたのは、
どちらかというと、私は元々ちょっと「エッセンシャル思考」なんじゃないかと。
ただし、それを徹底できずに苦しむことが多かったのではないかと。


さて、本の中身はというと

Part 1 エッセンシャル思考とは何か


そのまま「エッセンシャル思考とは?」です。
ポイントは、選択・ノイズ・トレードオフ。

Part 2 見極める技術


「どうやったらエッセンシャル思考を行えるか」。
ポイントは、孤独・洞察・遊び・睡眠・選抜。

Part 3 捨てる技術


「よりエッセンシャル思考を行いやすくするには」
この当たりから、自己啓発の色が濃くなり、色々な引用が増えてきます。
これも「エッセンシャル思考」、あれも「エッセンシャル思考」なんですね、といった具合。
ちょっと大げさな気もしていましたが、共通項という意味ではその通り。

Part 4 しくみ化の技術


「エッセンシャル思考を徹底していくとこんな良いことが起きるよ」的な感じです。
そこまでやるか、それも「エッセンシャル思考」と言っちゃうのか。
でもでも、できたら気持ちが楽になるよな、何事も進めやすくなるよなということばかり。


気づくと、最近は読むのが遅かった私ですが、
結構忙しかった割に1週間で読み終わってしまいました

そして、こういうインプットの時間は大事だ。新しい本読まないと!
という意欲が湧いてきました。

で、購入したのは「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 」。

エッセンシャルに続いて、「シンプル」。
どこか共通していそう。そして、こういう考え方が理解しやすい。


とにかく、「エッセンシャル思考」を強く持つことを恐れずに生きていこう、と思います。 

2015年2月15日

本来デザインってこういうことですよね。見た目だけじゃないデザイン。【BookReview】『実践デザイン・シンキング / 日経BP社』 (20150215追記)


実践 デザイン・シンキング 

今年のテーマのひとつとして購入。
そしてこのブログのタイトルにもある「デザイン」

もちろん「ロジカル・シンキング」も大事だけど、
「デザイン・シンキング」できないとイノベーティブな案は出ないと思う。

「デザイン」とはなにかということが分からないとダメだが、これは私も正直分からない。
美大とか芸大ではやってるんでしょ?多分。
デザインってこうやるんだよってのを、きっと。


で、前職でも見たり実践して、解釈してるのは

1.まず対象(生活者)の「観察」と「理解」

2.そのためにフィールドワークやインタビュー

3.事実を元に議論の発散

4.議論の収束を繰り返す

5.課題を明確にする

6.課題解決のためのアイデアを考えて

7.解決策を出して

8.試作品を作って

9.検証して

10.完成に近づけていく

ということ。

つまり、やっぱり体系的には「人間中心設計」
Human Centered Designですね。私も人間中心設計専門家ですけど。
この本の中にも何度か出てきます。

本の中身としては、「日経デザイン」の特集をまとめたものということですが、
事例集として大変勉強になりました。


第1章 デザイン・シンキングとは何か
第2章~第5章 事例
 第2章 発想を育てる
 第3章 顧客視点を徹底
 第4章 現場主義を貫く
 第5章 新たな社会基盤へ
第6章 成功のカギは全社一丸の推進体制
第7章 クリエイターがビジネスを主導
第8章 デザイナーの役割が変わる


それぞれで気になるポイントは次の通り。

第1章 デザイン・シンキングとは何か

・マーケットベースでのロジカルシンキングでは発想に限界がある
・「デザインシンキング」というとわかりづらいが、要は「人間を中心に発想すること」
 (それもわかりづらいけどね)
・簡単にいえば観察して、課題を見つけて、解決策を出して、試して、完成させていこうということ。

第2章 発想を育てる

<ヤマハ/Start-up Sketching>

・「企画担当者の意図を正確に伝えるには仕様書だけでは不十分で、製品の”イメージ”を共有することが欠かせない」
・テーマ設定→ペルソナ設定→課題の定義→スケッチング→プロトタイピング→商品企画案


<ソニー/Life Space UX>

・開発者全員が「ユーザーに何を体験してもらいたいか」だけを考えたモノづくり。


<リコー/THETA、MultiLink-Panel>

・「デザインディレクター」という役割を設置。
・スマホなど複合機以外のタッチパネルも調査。その結果、約60%の余白率がシンプルでわかりやすく感じると分かった。


<ブリジストン/ゼロ・スパイクバイター>

・米国流のデザイン・シンキングをブリジストン流のロジカルな開発手法と融合して展開している。


<三菱重工グループ/新しい水処理システムなどの創造>

・プロジェクトを立ち上げる前に、国内の大手コンサルタント会社の支援を受けたが、従来の延長線上の発想しか出てこなかった。


第3章 顧客視点を徹底

<ヤフー/デザイン・シンキングの「社内伝道師」育成>

・「何か不便なことはありますか、などとユーザーに聞いても本音は出てこない。むしろユーザーの行動や操作しているときの気持ちについて質問した。
 どんな画面を見ているのか、使用時間はどれくらいか、など具体的に掘り下げて聞く」
・顧客はなぜカードを使わないのか>「意見をまとめるためにも、プロトタイプ端末を加盟店に持ち込んで使ってもらう、フィールドテストを実施すべき」


<富士ゼロックス/DocuWorks ドキュメントトレイオプション>

・「お客様共創ラボラトリー」という施設を新設。
 顧客と議論しながら、潜在するニーズや気付きを明らかにしていく。


<柿本美容室×ワールドなどアパレル各社×東芝グループ/仮想試着システム>

・美容サロンからアパレル店舗にどうやって顧客を誘導すべきか、シナリオを作成してコンセプトを具現化。


<富士里和製紙×プラグ/トイレットペーパーのパッケージ開発>

・小売店の前で観察やインタビューを行い、見えてきた課題がある。


第4章 現場主義を貫く

<オイシックス×シーアイエー/Oisix CRASY for VEGGY アトレ吉祥寺店>

・「イノベーション・プロトタイピング」と呼ぶプロセス。徹底したプロトタイピングを通じた現場主義、体験主義を貫く。


<コクヨファニチャー/マドレ>

・ユーザーに使い勝手や不便な点を直接尋ねてわかることもたくさんある。一方で、ユーザー自身さえ気づいていない問題点は単なるヒアリングでは出てこない。


<メタウォーター×富士通グループ/AR技術を活用したデータ可視化>

<ゼブン銀行×NEC/人に優しいコンビニATM>

・人間中心設計の好例。
・「アニメーションと効果音による操作性の向上」「2台のスピーカーでカードや現金などの取り忘れを防止」「取引画面の他言語化を促進」などさまざまな工夫がユーザーインターフェースに詰まっている。


第5章 新たな社会基盤へ

<日立製作所/将来の潮流を把握する「ビジョンデザイン」>

・将来の生活者の姿を捉えて社会の課題を解決へ


<NPO法人グリーンバレー/徳島県神山町の活性化>

 ・アイデアではなくアイデアを出す人を循環させる。

<在英日本大使館/「Found in Translation」>

 ・展示の中に肯定的な要素と否定的な要素を両方織り込む。

<海外事例 IDEO>


第6章 成功のカギは全社一丸の推進体制

<アキレス/瞬足>

・文化を作り、「SOKUIKU(足育)」を開発。


<ハマノパッケージ>

・取引先ではなく最終的なユーザーである一般の消費者目線で開発。


<SCSK>

 ・「イノワングランプリ」という社内新規事業提案コンテストにてデザインシンキングを導入。


<ベネッセ>

 ・「デザインシンキング」を一過性にせず定着させるために推進。


<IDEOのトム・ケリー氏のインタビュー>

・「あらゆる領域にデザインの考え方が求められている。」
・一般の人がクリエイティブな考え方をするためには、「普段からいろいろな事柄について発想し、それを習慣にすること」
・「ひらめいたアイデアを、必ず記録しておくことです。自分のベストなタイミングを把握しておき、その瞬間をキャプチャできるようにする」


<エムテド代表 田子學氏のインタビュー>

 ・「本当に心に響くかどうかと考えると、ロジックだけでは難しい」


第7章 クリエイターがビジネスを主導

<内田洋行×ヤマトグループ/羽田クロノゲート>
<こども×くすり×デザイン実行委員会/コドモトモリモト>
<TAKT PROJECT/静岡県の授産施設向け商品改善ワークショップ>
<IT業界に見るデザインシンキング>


第8章 デザイナーの役割が変わる

<NEC中央研究所イノベーションプロデューサー佐藤敏明氏・ソニークリエイティブセンターデザインリサーチャー佐宗邦威氏・ヤフーUXデザイナー清水淳子氏の対談>

・「ロジックだけじゃなく、好き嫌いという人間らしい感覚がないと、製品やサービスも間違った方向に進むことがある」


<IDEO TOKYOシニアリードデザイナー石川俊祐氏・takram design engineering田川欣哉氏の対談>

・「forクライアント」ではなく「withクライアント」


<デザインシンキングを理解するための15冊>

 これが意外と役立つ。

2015年1月18日

電通が考えるサービスデザイン! 【BookReview】『エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング / 朝岡崇史』

エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング

「エクスペリエンス Experience」「マーケティング Marketing」
この2語が入っているだけで、興味を持たずに入れなかった本。
そして帯には『「サービスデザイン」で、何が変わるか』
今、そしてこれからマストな「サービスデザイン」を語っている。
考えなければいけないエッセンスが大いに含まれていそう、と思い購入。

著者の朝岡崇史さんは、電通マーケティング・デザイン・センターのコンサルティング室長とのこと。
電通にこんなセンターがあるのね。

章立てはこのようになっている。

第1章 ツインリンク・ブランドモデル
第2章 ブランド刷新
第3章 カスタマージャーニーとサービスデザイン

前半の第1章と第2章は「ブランド」をいかにしていくかの話。
中でも印象に残っているのは、ブランド体験価値強化3つの方程式

ブランドに「ふところ」をつくる
顧客が参加できる「踊り場」を設ける
近い価値のコンテンツを結びつける

わかるようなわからないような。
ギリギリでブランドを成り立たせるのではなく、
余裕をもってブランドを確率することで「ふところ」を深くし、
顧客が参加できる余地を生み、
単独で存在するのではなく親和性の高いコンテンツを見つけ、
常に変化、活性化をしていくこと
といったところだろうか。

そして、第3章。
冒頭が戦艦大和の話でやや退いてしまったが、中身はわかりやすかった。
というか、前知識を持っているので理解できたのかもしれない。

ちゃんと「カスタマーエクスペリエンス」と「ユーザーエクスペリエンス(UX)」の関係にも言及し、
(ここではほぼ同質だけど顧客のブランド体験についてなのでカスタマーエクスペリエンスで統一するね、とのこと)
User Experienceの出自についても語られている。

「カスタマージャーニーマップ」については、ワークショップで行うような
現状の観察から問題点を発見し、改善策を考えるというシンプルな分析を紹介してはいなく、
あまり考えたことがない方法で紹介されている。
考えたことがないとは言うが、とても納得行くものになっている。

それは、まず現状のカスタマージャーニーを洗い出し、
接点(インタフェースとアプローチ)に注目する。
ここでいう「インタフェース」とは機械であったり、Webサイトであったり、空間であったり、ヒトであることも多いとある。
「アプローチ」は明示はされていないが「インタフェース」がいかに提供されているか振る舞われているかということかと思う。

そして現状のカスタマージャーニーに対して、ブランドビジョンの面から考えた際の
理想的なカスタマージャーニーを想定するというものである。

そういえば「課題を発見する」というフェーズはないような。
その代わりに、対象となるサービスの評価についてはこのように述べられている。

『顧客の当初の想定よりも価値(提供価値+共創価値)が上回れば、
相対的な評価として「満足」という感情が残り、
逆の場合は「不満足」という苦い後味になる。』と。
また理想的なカスタマージャーニーをデザインするには次のようなステップが必要と。

1.カスタマージャーニーの現在型を可視化するクエスト
2.カスタマージャーニーの理想型をつくるアイディエーション
3.カスタマージャーニーのマッピング
4.ブランドの実体化を行うアクチュアライゼーション

なんだかカタカナばかりで小難しい。
この本がちょっと読みづらいのは、小難しいんですよね。
専門用語が多いのと、電通のツール名が出てきたりするので、完全に一般的な言葉をつかっているわけではないので。

結局のところ、こういうことらしい。

1.探究と洞察
2.拡散と収束
3.マップ作成
3.実体化

基本的にはHCDプロセス(人間中心設計プロセス)と重なる部分もあるようだ。
このプロセスをオペレーションできるようになることが優位性を生む気がする。

また第1次産業などもサービスデザインの観点で考えれば、
すべてサービス産業になるというのが目からうろこであった。
たしかに第1次産業のまま改善していこうとしても農業は農業だし、
水産は水産からは脱することができない。
サービス産業にレベルアップさせてあげることが本当のデザインになるのだろう。

大事なのは、このような「カスタマージャーニー」であったり「サービスデザイン」を
企業内で実践し、役立てていき、価値を認めてもらうことだと思う。
それが日本、北海道をレベルアップさせる道に通じるのだろう。

(1/18追記)
タイムスクープハンターがエスノグラフィーだという視点が最も印象的でした(笑)

2015年1月16日

【読書感想】インターステラー/グレッグ・キイズ

インターステラー (竹書房文庫)


  映画を見終わった勢いで購入。
IMAX2Dで映画を見て、「この映画は自分に影響を与えるものになった!」と思えました。

とうもろこし畑
元スペースシャトル乗り
家族との確執
マーフという一癖ある女の子
素直な息子
重力
NASA
父娘
愛嬌のあるロボット
5次元




惹かれたところを挙げればきりがないほど、素晴らしい映画でした。
素晴らしい映画に出会うと、その原作だったりノベライズがほしくなります。
この映画もそうでした。

読んでみると、確かに面白いんですが、
映画で完璧に映像化されてしまったあとで読むと、物足りない。
ふつう小説の場合、文字から頭のなかにビジュアルを想像して楽しむものですが
これはもう想像以上のビジュアルを見てしまい、それ以上を思い描くことができず、
文字を楽しむことが出来ませんでした。

ただ、この作品は素晴らしかったと言いたいです。
ここでいう作品は「インターステラー」という作品を指したいと思います。

クリストファー・ノーランすげー!てことになるのかもしれません。

amazon画像リンク作成ツール