2015年10月21日

マーケティングはデジタルになりデジタルであることを意識されなくなる!トライバルメディアハウス池田社長による講座聞いてきました!

昨日10月20日、JMA北海道支部 秋季特別セミナー デジタルマーケティング基礎講座
従来のマーケティングがデジタル化する近未来像」という講座を受講してきました。
上司の小田さんも一緒に。(久しぶりの登場笑)

広告会社にいると(3年しかいないですが)、最近耳にすることが増えてきていること
「広告って効くの?」おそらく広告会社にいる人がこんな疑問を持つということが
どうなんだ?と無かったことにしてしまいがちなのかもしれません。

しかし、この講座を受けてすっきりしました。
「広告が効かなくなった」のではなく、世の中が「デジタル」にシフトして
それにちょっと追いつけていない人が、そう思ってるってことなんだろうな。
ちょっと、世の中のデジタル化の速ささながらに
池田さんの勢いに置いて行かれそうになりましたが、MBAを叩きながらついていきました!

実は、この直後に加藤公一レオさんのセミナーを聞いて、
さらにそう思いました。

当たり前のようにやっているところはやっている。
だって、世の中がそうなっているから。
けど、まだやっていない人がたくさんいる。
だから、やればまだ勝てる。 

ですよね?


セミナー概要


JMA北海道支部 秋季特別セミナー デジタルマーケティング基礎講座
「従来のマーケティングがデジタル化する近未来像」

講師:株式会社トライバルメディアハウス 代表取締役社長 池田紀行氏

日時:2015年10月20日(火)13:30~15:00

場所:電通恒産札幌ビル

定員:50名

 だったそうですが、実際には80名もの申込みがあったそうです。
 やはり「デジタル化」への関心はあるけど、「できてない」「わからない」
 という方が結構多いんだろうなと。


ホールが結構埋まってました


トライバルメディアハウス、池田紀行さんについて


トライバルメディアハウス社

2007年に設立された会社で、デジタルマーケティングコンサルティング事業を行っています。
池田さんは、その代表取締役です。


このセミナーのゴール


・消費者を取り巻く情報環境に、いま何が起こっているのかを把握する

・デジタルマーケティングでできることとできないことについて理解を深める


デジタルの方向性


効率-効果
便利-WOW!

これまでのマーケティングはほとんど「効率」のために行われていたが、
ソーシャルメディアマーケティングが向かっているのは「効果」のほうであり、
これからはいかに「気持ち」をつくるかに向かっている。


マーケティングコミュニケーションマップという図を提示していました。

縦軸に、「認知:広さ-関係性:深さ」とあり、
横軸には、「今日の売上づくり-明日の売上づくり」となっていました。

今日の売上づくりは「顕在顧客の刈り取り」
明日の売上作りは「潜在顧客の育成」と。

池田さんがおっしゃっていたように
FacebookなどSNSを提案し実施して、
全然認知されないじゃないかーみたいな話があるが
認知拡大、サイトの集客はソーシャルメディアではできないということ。
確かに役割が違うよな。

目的によって組み合わせが大事。


セミナーのアジェンダ


・広告が効きにくい時代の到来(この15年で起こったこと)
・デジタルマーケティングの基本
・デジタルマーケティングの近未来
・6つのソーシャルメディアマーケティング
・まとめと質疑応答

わずか1時間半で、ものすごいボリュームでした。
それは、あの勢いになるよなーと。

広告が効きにくい時代の到来


1.メディア環境の激変


・スマートフォンの使い方の変化
・テレビ、新聞の変化
・メールの使い方
・ソーシャルメディアの隆盛
・LINEの影響力
・これからは「スマホセントリック」!
・スマホとSNSの相性の良さ

さっくりと、ものすごい勢いでこのような内容を話されていました。

2.口コミの信頼性向上


・飲み会のお店を選ぶにも、商品を選ぶにも口コミ見ますよね
・10年以上前はネットの口コミは信じらていなかった
・この10年で「信頼できること」を体感してきた
・口コミの影響力の大きさ
・失敗したくない>良い買い物をしたいという購買行動もある
・消費者は広告よりも友人や知人の口コミを信頼するようになった

確かに、大学時代のネットの口コミは、価格コムにせよ、
食べログにせよ、まあ参考程度で信頼はしてなかった。
それが、変わったんですよね。

3.情報取得行動の変化


・目的が明確な「能動的検索」から「受動的クリック」へ変化
・ニーズが顕在化した人が最初にやるのは「検索」
・検索して行き着くのはブログ
・2010年以降、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSが登場し、
別に目的なくぼーっと見ていて、ベクトルが曖昧
・消費される情報は「噛む情報」から「飲む情報」へ

確かに、「新聞」などの読み物から「ヤフトピ」へ、
そして「スマニュー」や「グノシー」、「LINE NEWS」といったキュレーションメディアへ
変わってきている。

変わってきているというか、受け入れられなくなっているといった感じかも。


デジタルマーケティングの基本



前提:Marketing going Digital

Mass or Digital (過去:選択の時代)

Mass & Digital (現在:組み合わせの時代)

Marketing going Digital (近未来:デジマという概念の消失)


例えば、デジタル・マーケティング室はなくなる

確かに。
周りが「デジタル」になれば、あえて言う必要ないですよね。

デジタルマーケティングの目的は、
マスレベルでの1to1マーケティングの実現。

共通の興味関心をもったクラスターへのマーケティング最適化
目的はマスレベルでの1to1マーケティングおよびマーケティングの自動化。


デジタルマーケティングの近未来


1.ビッグデータ


ERP→CRM→WEB→Big Data
「どの人がいつどこでなにを」が統合されて1to1マーケティング可能になる


HAPIfork
フォークに加速度センサーが入っている
https://www.hapi.com/product/hapifork

食事のスピードをチェックするフォーク「Hapifork」、早すぎるとライトやバイブで注意喚起
http://techable.jp/archives/5397

IoTも一度収束するが、その先に破壊的イノベーションが起きる


Shopperception
http://www.shopperception.com/

店頭で誰が棚の商品を触ったのかかごに入れたのかをトラッキングしている
えこひいきマーケティング。買ってくれる人にはより、買ってくれない人は。。。


モバイル空間統計
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/disclosure/mobile_spatial_statistics/
TOKYO CITYSCAPE
花火大会の経済効果の分析に使われている。


2.マーケティングオートメーション


データを統合してどうするか。自動化する。
いろいろ商品は出ているが、自動で設計されているが、
結局ユーザーに届くのはメール。
でもメールは見てくれない。。。スマホでどうキャンペーンを当てるのかは解決できていない


3.マーケティングテクノロジー


Marketing Technology landscape
クレアラシルのデジタルシフト
自分が広告見ないのでもうなくなったと思ってたが
マーケティング予算100%デジタル化されていた。
見ていないということは、中高生にうまくターゲットしているということ。

ターゲットされた商品には、マスメディアはターゲットサイズより大きいので合わなくなってきている


破壊的イノベーションは他業界から起こる。

@cosme vs 資生堂
クックパッドvs味の素
Instagram vs Canon Nikon FUJIFILM
きっと若い人の中にはカメラアプリを開発すべきという声はあったでしょう


デジタルマーケティングの全体俯瞰図

マーケティングをやっていて、どこでせき止められるか、
ブログは検索経由でしかこない、興味ある人しか来ていない。
→認知拡大の希望にはかなわない
課題とソリューションが合っていないと意味が無いということ。

http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=5605

これですね!
池田さんのブログにしっかり掲載されています!


6つのソーシャルメディアマーケティング


攻めと守りのソーシャルメディアマーケティング

1.短期的なバズキャンペーン


2.中長期的な関係づくり

(例)伊藤ハムFB(ハム係長)JALのFB(プロモーションはしない、気持ち醸成)

3.自社メディアのソーシャル化

(例)Amazon.comでFacebookログインするとFacebookの友達が出てくる
 http://24h.aratana.jp/?p=22799

4.共創商品開発


5.ソーシャルリスニング

(例)ゲータレードミッションコントロールセンターDELL ソーシャルメディアリスニングコマンドセンター、Yahoo!のリアルタイム検索(固有名詞だったら、ローソンとセブン-イレブンの話)

6.ソーシャルCRM 

(例)ソフトバンク(Twitter補足、モニタリングしてる)、ANAパッシブサポートIKEAパッシブサポート


最後は、時間ギリギリになって、かなり駆け足でした。
このパートをもっとゆっくり聞いてみたかったなー。
と思う方も多かったのではないでしょうか。

でも、事例なんて結構たくさん転がってますからね。
そこに至るまでの世の中のこれからの流れを理解するほうが大事なのかもしれません。


とにかく、刺激的なお話を、
池田さんありがとうございました!


講演終了後の池田さん


これまでのイベント・講習会参加レポート


会社員にも役立つフリーランスという働き方!「ドリノキ なりわい祭り」に参加してきました!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html

第33回HAAAクリエイティブ研究会に参加してきました(2015年9月25日開催)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/33haaa2015925.html

林信行さんによる講演「急変する環境の今を学び、ぶれずに積み重なる自分軸をつくる」 in SAPPORO CREATIVE CAMP2015
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/in-sapporo-creative-camp2015.html

私の先輩、奥泉直子さんによるUXのためのユーザーインタビュートレーニング(CSS Nite in SAPPORO)にスタッフとして参加
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/uxcss-nite-in-saapporo.html

「ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか」JaSST2015北海道で発表!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/jasst2015.html

ミライストカフェでカスタマージャーニーマップワークショップやりました!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/08/blog-post.html

サッポロクリエイティブキャンプの「ノンプログラマでもWordPressでサイト制作!」に参加してきました!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/wordpress_26.html

論文発表してきました!HCD-Netフォーラム2015 (@2日目研究発表会)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/06/hcd-net2015-2.html


1 件のコメント:

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