昨日9月18日に札幌市教育文化会館で行われた、
JaSST'15Hokkaido(ソフトウェアテストシンポジウム2015北海道)で
発表してきました。
発表した内容と、シンポジウムの様子を簡単に振り返っておきます。
発表した内容は?
発表したテーマは、
「ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか」
というものすごく大きなテーマです。
テストシンポジウムだというのに、
ユーザビリティテストにとどまらず、ユーザーエクスペリエンスに
踏み込んでしまうという。
しかも、「いかに向き合っていくか」
どうなるんだろうかと、すごく不安でした。
なぜこのようなテーマになったか?
- 北海道での第1回でも「ユーザビリティ」セッションがあった
- 「ユーザビリティ」が北海道シンポジウムの特色になっている
- 第1回から10年、どのような変化があるのか
- ユーザーエクスペリエンスとの関係性がよくわからない
- (個人的に)ユーザビリティエンジニアいないっぽいけどどうしてるの?
このようなことから、実行委員の方と相談し、このテーマとなりました。
発表した結果・所感
私のセッションは、シンポジウムの中で最後のセッションでした。
ということで結構みなさんお疲れの様子。
30~40名くらいはいたでしょうか。
発表会場(発表前の様子) |
説明していると眠くなる内容かなと思ったので
発表中でも気になることがあったら、止めて聞いてくださいね。
とお伝えしました。
が、止められることなかったです苦笑
あと、私は発表のときに必ずと言っていいほど
「これ知ってる人?」
「これ実施している人いますか?」
といった質問をいれることにしています。
上の「止めて聞いてくださいね」と同じように
聞いているだけでは眠くなるし、
自分ごととして考えてもらうためにやっています。
昨日は眠そうな方が多かったので、質問も多くなっちゃいました。。。
それと、コール&レスポンスじゃないですけど
一体感を得ようという狙いでやっています。
この中で実際に聞いた質問はこんな感じ。
「U'eyes Designって会社知っている方?」
→たぶんひとり。
「ユーザビリティやってる人?」
→結構いた。
「実際にユーザーテストやったことある人?」
→たしかひとりかふたり。
「ガイドラインにそって評価したことある人?」
→いなかった?
「カスタマージャーニーマップ聞いたことある人?」
→ちらほら。
「実際にやったことある人?」
→ひとりふたり。
所感としては、
やっぱり、「ユーザビリティ」という言葉と
なんとなくの概念だけは持つようになったというところ。
コストをかけた「ユーザビリティ評価」を実施している
という方は少ないのではないでしょうか。
おそらく、テストの一環で「ユーザビリティ」も見てますよ!
っていうレベルなんだと思います。
ただでさえ大量のテストがある中で、
「ユーザビリティ評価」をやるってのは大変ですよね。
だからこそ、HCDプロセスなんだろうなーと思いました。
そして、大事なのは質疑があるかどうか。
これで理解していただけたかどうか、興味を持っていただけたかどうかが
わかります。
質問はおひとりから。
「効果としてコスト削減とあったか、そうは思わないんですけど」
確かに、現状のテストの中に、
ユーザビリティ評価を突っ込んで、さらにUXを考えてください!
そりゃ、時間もかかるし、コスト削減できないでしょ!って思いますよね。
なので、「コスト削減」の意味は「手戻りコストの削減」です。
と説明いたしました。
発表後に質問もいただきました。
「ユーザビリティ≠使いやすさとありましたけど、ユーザビリティ>使いやすさですよね?」
その通りっす!
「システムメッセージをどうしたらいいかで参考になるものってありますか?」
システムメッセージも対話、インタラクションなので、
「対話の原則」に照らし合わせてはいかがでしょうか。
書籍だと『About Face 3 インタラクションデザインの極意』 がいいかもしれないですね。分厚いけど。
(確認したところ、チャプター25に「エラー、警告、確認」があります。こちらが参考になりそう。)
こんな感じで時間内の質疑応答はさみしい結果でしたが
終了後にレスポンスを得られたので、よかったです。
発表スライドはこちら。
シンポジウムはどんな様子だったか?
すべてのセッションを聴講することは出来なかったので
参加したものだけのご紹介です。
入り口 |
事例発表会 |
テストの事例についてお話されていました。
すごくアウェイ感。
ごめんなさい。部外者だったかも。
ライトニングトークス |
ライトニングトーク自体を見るのは2回目ですが、
やっぱりいいですね。
発表者の想いが5分に凝縮されていました。
そして、スライドがあったので、どのような流れで話すかというのが
すごく考えられていて、終始笑いが起きていました。
ビブリオバトル |
はじめてビブリオバトル見ました。
こちらもバトラー(っていうんですね)の方の想いが詰まっていました。
バトラーの方と紹介されていた書籍はこちら。
(バトラー・書名/著者)
・鶴屋俊之さん・UNIXという考え方 /Mike Gancarz
・長友優治さん・ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門 /安達賢二
・奥大輔さん・「超」入門 失敗の本質/鈴木博毅
・根本紀之さん・ゲーミフィケーション/井上明人
・坂静香・これだけ! KPT/天野勝
・浦山さつきさん・はじめよう! 要件定義/羽生章洋
情報交換会(ぐるぐるマインドマップ) |
参加者が悩みを書いて、それをみんなでマインドマップで解決していくというもの。
まあ楽しいですね!
私のはこんな感じ。
私のぐるぐるマインドマップ |
今後は
懇親会でも、
「また来年お願いします!」
「フォローアップとしてワークショップやりましょう!」
など声をかけていただいたので、
ぜひとも今後も関わっていけたらなと思います。
よろしくおねがいします!
発表予告の投稿
9月18日のソフトウェアテストシンポジウム北海道で講演します!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/918.html
ユーザビリティ・UX関連の投稿
日本でもUberウーバー型サービスが増えるのか? 北海道では?
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/09/uber.html
ミライストカフェでカスタマージャーニーマップワークショップやりました!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/08/blog-post.html
Android5.0(Lolipop)でマナーモード設定方法が変わった!ドコモのXperia Z3(SO-01g)もアップデート
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/android50lolipopxperia-z3so-01g.html
[札幌UX#012] Androidユーザーが第6世代iPod touchを購入し開封!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/android6ipod-touch.html
[札幌UX#011] 整備済製品でMacBook Airを買ったら簡易包装で届いた!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/macbook-air.html
[札幌UX#009] 定額制音楽配信サービス「AWA(アワ)」、LINE MUSICとはひと味違うコンセプト。
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/06/awaline-music.html
[札幌UX#008] 音楽プレーヤーとしてデザインされている!「音楽をLINEしよう」LINE MUSIC始まる(6/18追記)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/06/89line-music.html
[札幌UX#007] スマホで北海道銀行の残高と取引明細を確認できる!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/ux007.html
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/android50lolipopxperia-z3so-01g.html
[札幌UX#012] Androidユーザーが第6世代iPod touchを購入し開封!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/android6ipod-touch.html
[札幌UX#011] 整備済製品でMacBook Airを買ったら簡易包装で届いた!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/07/macbook-air.html
[札幌UX#009] 定額制音楽配信サービス「AWA(アワ)」、LINE MUSICとはひと味違うコンセプト。
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/06/awaline-music.html
[札幌UX#008] 音楽プレーヤーとしてデザインされている!「音楽をLINEしよう」LINE MUSIC始まる(6/18追記)
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/06/89line-music.html
[札幌UX#007] スマホで北海道銀行の残高と取引明細を確認できる!
http://designhokkaido.blogspot.jp/2015/05/ux007.html
0 件のコメント:
コメントを投稿